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2010年5月14日 (金)

ミャンマーの糸のこ一族14

食事を終え、部屋に戻って、矢野閣下に電話してみたら、もう既に食事を済ませていたようだった。

「ナルカリさんは、朝市に行かれましたか?」
「いえ。まだ。」
「じゃあ、今から一緒に行きます?」
「行きま〜す。」

 ホテルの近くで朝市が行われている。ミャンマーの朝市は車道の脇に屋台が並び、朝食や飲み物、野菜やスナックのようなものが販売される。新聞や雑誌も販売されていた。お、これぞ、ミャンマーっていうのを体感できそうだなと思い、ちょっとワクワクだ。

 油で揚げたお菓子は、ドーナツ的なおやつだろうか、そういう店が多かった。

 屋台の向こう側には常設の店もあり、駄菓子屋やコンビニ風のお店もあった。ミャンマーらしからぬ派手でカラフル美容院もあり、コギャルのような雰囲気の店員がいて、ちょっと違和感を覚えた。

 テレビは普通に流れている。世界の情報も衛星放送によって入って来ているだろう。レトロではあるが、日本で言う現代的な若者文化が、ここに同居している様子が感じられた。

 俺は何を買う訳でもなかったけど、見て歩くだけで楽しかった。ミャンマーの日常が感じられるからだ。
 ここで、糸鋸寿司やったら面白いだろうな〜。そんなこと考えながら、あるいは矢野閣下と冗談を交わしながら見て歩き、朝市の記念に何枚か写真を撮ってもらった。

Photo

 
マンダレーへの出発の準備が整った。ホテルのロビーに新しいガイドさんが迎えに来た。M社が用意してくれた、こちらも女性のガイドさん。

「ランボーのような男のガイドさんが来るかと思ってましたよ。」

矢野閣下がM社の社員に言った。

「男の方が良かったですか?」

「シュワルツネガーのようなムキムキマンが来ると面白かったです。」

矢野閣下のこの発言は、一瞬、勘違いされそうな発言だが、おそらく高野秀行さんの本を読破したことから、このような発言が出るのであって、けっして、マニアックな趣味があるわけではないことを読者の皆様には伝えておきたい。(高野さんの本にはゲリラ群などが道案内人として現れたりする)

 だいたい、我々二人は、路上で写真を撮り合ったりしていたから「日本人のおかまの旅行者だと間違われそうですね、おすぎとピーコみたいな。」と矢野閣下も、冗談ポク笑っていたくらいだ。

 我々は決して、そのような趣味は無いと言うことを、もう一度強調しておきたい。

 女性ガイドはミャンマーでは珍しく、太めの方だ。太めということは裕福な家柄なのかもしれない

「エリザベス(仮名)と読んでください」と名刺をくれた。

「何族ですか?」と矢野さん。

「ビルマ族です」

エリザベス(仮名)のお父さんは政府の方で、エリザベスも以前は政府の仕事をしていたようだ。夫は中国系のミャンマー人で、子供が二人いて、最近、ガイドとして復活したようだ。

「子供生んだので、しばらくガイドの仕事を休んでいました。だから、ちょっと日本語がわからないときあります。でも、大丈夫です」

 やはり日本語は上手だ。
 我々は用意されていた自動車に乗って空港へと向った。

 ヤンゴン空港に到着して座って待っていると
「見てください。あれはミャンマーの俳優です。」
 モデル風の格好いい男女が歩いていた。

「彼らは、すごく人気あります」

 ミャンマーの人気俳優かあ、そういうタレントもいるんだなあと、当たり前かもしれないことだけど、俺には不思議な気がした。それを説明するエリザベスが少し嬉しそうだったが、ちょっと芸能界好きなミーハーな女性にも見えた。日本人となんら変わらない普通の女性だ。

 民主化していない国でタレントや俳優は、どのような位置づけなのかだろうか、ミャンマーのタレントは戦後の日本のタレントのようにその地位は高いのではないかと思った。そして、いずれは俺もミャンマーから日本の人気糸のこタレントとして招待されることになるのかとも妄想した。

 日本で人気糸のこタレントとしての需要が無いなら、外国で売り出すのもひとつだと睨んでいる。この広い世界、日本で受け入れられなくても、外国で見事にはまって自分はここだぞと思える場所があるかもしれない。

 小さくは木祖村や木曽郡、少し大きくして長野県では、ちょっとは糸鋸亭ナルカリもご当地タレントとして知られて来たが、お金を取れるテレビタレントにはほど遠い。果たして糸のこタレントがテレビに出て出演料を稼げるタレントになれるのか、これは世界的に見て未知の世界だが、うかうかしていたら俺も老人になってしまう。糸のこで金持ちになるという野望はなるべく若いうちに実現したいものだ。

 リザベスは少しおっとりとした感じの人で真面目な人だと思えた。笑顔は少なく、出産の後、少し体調を悪くしていたとのこと、今も少し体力が無いようにも思えた。ちょっと、おばちゃんぽい感じだ。天然も入っているかもしれない。

「マンダレーは暑いですかね」とエリザベスに聞いてみたら、

「暑いです。40度くらいになります。いえ、50度くらいになります」

「え?50度、何、それ」

 おそらく何かの勘違いだと思うが、その発言からマンダレーの暑さが想像された。暑さに弱い俺はまた不安に襲われた。

 「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせた。

 だけど、いくらなんでも50度はないだろう

 飛行機はプロペラ機だった。
「プロペラ機かあ、揺れるのかな?」

飛行機は狭かったが、ちょっと手軽なバスのような感じで俺にはジェッット機よりも、プロペラ機の方が楽しそうに思えた丁度よかった。

「吊り革で立って乗れそうですね」と矢野閣下。

 飛行機は一度、バガンで客を降ろし、再びマンダレーへ。エリザベスがいなければ、我々は間違えてバガンで降りていたかもしれない。

 プロペラ機はジェット機よりも「飛んでます」って感じがしたが、揺れると「大丈夫かなあ落ちないかなあ」と不安な気持ちになった。気のせいか、パイロットの運転も下手な気がしたが、無事にマンダレーに到着した。


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