鼻毛男

2009年2月 6日 (金)

鼻毛男2

※前回の鼻毛男1のつづきです。なんなんだこれは?と思った方もおられますね。
これは子供達に夜寝る前にしてやるお話です。
しかも、とってもウケた話。
自分でも、よく出来た話だと思いました。
近日、鼻毛男のイラストアップ!!
それでは、適当に目を通してください。
以下、鼻毛男1のつづきとなります。。。。。。

two

「わ〜〜〜〜〜〜〜」
二人は真っ暗闇の中をぐるぐるとまわりながら落ちて行った。
それはまるで地上から地下への長いトンネルのようだ。
「わ〜〜〜〜〜〜〜」
真っ暗闇の中で二人はただ落ちて行く。それはまるで夢の中のできごとのようだった。

あれからどれくらいたったのだろうか

Yは目が覚めた。
「ここはどこ?」「今はいつ?」
ボヤーとした意識の中で少しずつ、今日あった出来事を思い出して来た。
「そうだ!」
横に目をやると、そこにHが仰向けにたおれていた。
「H!!」
身体を揺するとHは目を開いた。
ばっと身体を起こして「お姉ちゃん!」と叫んだ。

「ここはどこ?」

二人はあたりを見渡した。
sun
緑あふれる広大な大地の、青空、そして遠くには山がある。まるで、おとぎ話の世界。
二人は青い芝草のような上に倒れていたようで、周りにはたくさんの植物が生えている。どれもそれほど背丈はなく、あたりがゆったりと見渡せる。

心地よさを感じた。

気がついたら見知らぬ土地、でも心地よさを感じる。何故だろう?

でもYは少し考えた。

「そうよ」

Hの顔を見つめた。

「ここは鼻の穴の中よ」

少し険しい顔になった。

「どうしようH。ここはたぶん、あの鼻毛男の鼻の穴の中よ。」

cherryblossom

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2009年2月 5日 (木)

鼻毛男1

ときどき、夜寝る前に小学生五年生の娘と二年生の三男にお話をする。
最近は「鼻毛男」の話が人気で、その話を聞いた次の日、娘達が鼻毛男をイメージするイラストや、その話を思い出してミニ小説にしたりしたぐらいだ。

それでは鼻毛男をお話しよう

小学五年生の女の子Yと二年生の男の子Hはスクールバスから降りた。もう、すでに暗くなり始めており、バス停から家まで、その暗がりを歩いて帰らなければならない。

山の中の小さな村だから、多少暗くても、そう心配するようなこともなく、熊がで出ないかなって、そんなことを二人でときどき冗談のように話すくらいなのだ。

そんないつもの帰り道だった。

小さな坂を上がり、見慣れた近所の家のところに来たとき、その道の左端に、こちらに背をむけて一人の男が立っていた。背広姿で少し自信がなさそうな、そんな背中だ。

二人は見知らぬ男に出会っても、だいたい、こう言う人は何かのセールスに来ているおじさんとくらいに受け止めるので、そう気にせずに、その男を横目に通り過ぎた。

ちらっと男の顔を見ようとしたが、男はうつむいていて、少し避けるような様子で身体を動かした。
二人はそんな男の様子が少し気になったが、家路に向い普通に歩いた。

しかし、少し歩いた所で

「ちょっと、待ちなさい」という声が背後から聞こえた。

なんだろうと思い

二人は立ち止まり、後ろを振り返った。

さっきの男だった。

ぱっちりして可愛い目、分厚い唇、ひょうたん型の顔の形、大きな鼻。

そして、その大きな鼻の鼻の穴からのぞいているボーボーの鼻毛。それが、その男の特徴だった。

きょとんと、しかし、どこか鋭いまなざしでこちらを見ていた。

「こんばんは〜」

「こんばんは」と二人は言葉を返した。

「どこへ行くのかね?」と男が聞いた。

「家に帰るところです」とYが答えた。

「こっちへ来なさい」男は少し強い口調で言った。

二人は少し怖くなって来た。この人は、私たちに危害を加えようとしているんじゃないかと思った。

カバンについている安全ブザーに目をやった。

二人が躊躇しているので、鼻毛男は再び言った。今度はもっと強い口調で。

「こっちへ来なさい!」

家まで帰ればおじいちゃんとおばあちゃんがいる。家まで逃げよう。そう考えた。

「こっちは来なさい!!」

三度目の言葉を聞いたか聞かないかってときに二人は走り出した。

「H逃げろ!!」

そして二人は必死で逃げた。

「待ちなさい!!」

男がそう叫んだ瞬間、男の鼻毛がするすると伸びだした。そして、すごい勢いで二人をめがけて伸びてくるではないか。

もう、10メートルも走った二人なのに、鼻毛はすぐに追いつき、Yの足にからみついた。

「きゃー」

鼻毛にからみつかれたYはすがる思いで弟のHに足にしがみついた。

「わー」

とらえられた獲物のように、二人は、鼻毛の思うがままに、引きずられて、男の方にたぐりよせられていく。

二人は声も出なかった。

男は眉をつり上げて、鼻毛を鼻の穴に吸い込んでいる。このまま、二人を引き寄せるつもりだ。

もう既に男から2、3メートルのところまで引きずり込まれた二人は、これから、どうなるのだろうと、そんなことがボヤーと頭をよぎりながらも、ただ、わけもわからぬまま、男の鼻毛にどうすることもできなかった。

とうとう男の1メートル近くまで来た。すると、鼻毛はスピードを緩めた。

鼻毛男は満足げな顔で二人の子供達を見つめた。

何をされるのだろう。二人も鼻毛男の顔を見つめた。

その鼻の穴から出ている鼻毛に自分たちが捕らえられていると感じながら。

その瞬間、鼻毛はスルッと力を入れた。

ツルリン〜〜〜〜

その鼻毛の生えているであろう鼻の穴に二人は吸い込まれたのだ。

入るはずがなかろう鼻の穴に、あろうことか二人は吸い込まれるのだ。

「たすけて」

Yの身体が半分吸い込まれて、YはHの足を離そうと思ったが、その瞬間、ツルリンとYは鼻の穴に中に姿を消してしまった、同時にHは身体が半分吸い込まれた。

そしてHは鼻毛男の上着をつかんで、まぬがれようとしたが、鼻毛男の次の吸い込みによって、つるりんと。

「はなげ〜〜」

Hは吸い込まれる瞬間に、そう叫んで鼻の中に姿を消した。

「わ〜〜〜」


つづく。


まだ、これからが面白い話であるが、あまり書いていたら、時間が長くなるので、今日はこれくらいにしよう。

次回をお楽しみに。

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